エポスゴールドカードとエポスプラチナカードのポイントプログラムに一部改定が行われることとなりました。
ネットでは、「改悪」との声も見かけますが、僕自身は気にするような改悪とも思っていません。
選べるポイントアップショップは改悪されることに
エポスゴールドカードとエポスプラチナカードの特典として、「選べるポイントアップショップ」というものがあります。
これは、事前によく利用する加盟店を3つまで登録することで、それらの加盟店でのカード利用分は、通常ポイントのほかにボーナスポイントが200円=2pt付与される特典です。
つまり、ポイントが3倍になるということですね。
対象加盟店は選択式となりますが、電気・ガス・水道などの公共料金のほか、スーパーやコンビニ、保険(生保・損保)と、非常に多くの中から選択できます。
ちなみに、三井住友カードも以前、同じような特典を用意していて、三井住友カードの場合はポイント2倍でした。
対象加盟店はエポスカードより少なかったのですが、三井住友カードは2024年3月にこの特典を終了しました。
話を戻して、エポスの「選べるポイントアップショップ」。
2025年4月以降は、ボーナスポイントが200円=1ptとなります。
通常ポイントと合わせると、ポイント2倍ですね。
登録可能ショップ数は、現行通り3ショップまでとなります。
影響はどのくらいか?
ここで、我が家を例にとって話をしていきます。
ウチは電気代で年間30万円くらい。
スーパーが対象となっているのは嬉しいですが、さすがに「毎週同じスーパーだけで買い物をする」というのはあり得ません。
広告で何が安いか?というものありますが、野菜を買うならあそこのスーパー、肉はあの店、魚はあそこ…、といったように、スーパーごとに何が新鮮か?得手不得手があるので、使い分けをしています。
なので、1社スーパーを選択しても、そこでの年間利用額は20万円くらいかと思います。
もう一つショップを追加できますが、どうせ追加するなら年間30万円くらい利用するお店を選びたいもの。
しかし、我が家の例で挙げると、年間30万くらい利用するのはコンビニくらいしかありません。
コンビニだったら、もっとポイント還元率が高くなるカードが他に複数あるので、選択肢には入りません。
ということで、我が家で選ぶとなると自動車保険でしょうか。
2台保有しており、1台はドイツ車なので年額で10万円ほどかかります。
もう1台は国産車で、2台で年額15万円ほど。
自動車保険は毎年のように値上がりしているので、一向に下がる気配が感じられません。。
これで3つの加盟店が出そろったので計算してみると、年間利用金額は、
30万+20万+15万=65万円
現行でのボーナスポイントは、65万円×1%=6500円となります。
このボーナスポイント分が2025年4月1日以降は半分になるワケですから、3250円ほどの損失となります。
エポスプラチナカード年間ボーナスは改善?
そしてもう一つ改定があるのが、エポスプラチナカードの特典である「年間ボーナス」。
現行では、年間100万円以上の利用者に対して年間ボーナスが付与されていましたが、今回の改定により、年間100万円未満の利用者にもボーナスポイントが付与されます。
付与されるポイントは、年間50万円未満の方には「ご利用額の0.3%分のポイント」、年間50万円以上100万円未満の方には「3,000pt」が付与されます。
エポスプラチナカードの基本ポイント還元率は0.5%ですから、実質的なポイント還元率は最低でも0.8%となるワケです。
年間利用額100万円未満のエポスプラチナカード会員は、全体に占める割合は少ないのでしょうが、該当者は「改善」されることになります。
年間50万円以上100万円未満の利用者にとっては、先ほどの「選べるポイントアップショップ」の改悪は、ほぼ帳消しとなるか、逆にもらえるポイントが増える方もいるのではないか?と思います。
この年間利用ボーナスは、2026年3月31日以降の集計期間終了年月日から改定となります。
年間利用額 | 改定前 | 改定後 |
50万円未満 | なし | 利用額の0.3%分のポイント |
50万円以上100万円未満 | なし | 3,000pt |
100万円以上 | 2万~10万pt | 現行通り |
※年間3300万円以上利用の場合は、10万ptに加えて、年間利用額3300万円を超えた利用額の0.3%を加算。
年間100万円以上の利用者は現行通りだが、これはスゴイこと
さて、年間利用金額が100万円以上の方は、現行通りの年間ボーナスなのですが、個人的にはスゴイことかと思います。
多くのカード会社がコスト削減のため、優待サービスの縮小を発表しています。
プライオリティ・パスの改悪が2024年秋からあちこちのカード会社で続いていますが、カード会社として最も簡単にコストを削減できるのは、「ポイントプログラムの改定」ではないでしょうか?
高還元率で有名なジャックスカードプラチナもポイントプログラムを改定しましたし、三井住友カードのプラチナプリファードもSBI証券への積み立てでポイントプログラムの改定を行いました。
エポスプラチナカードですが、僕自身は【実質的なポイント還元率が高過ぎて、逆にお勧めしにくいプラチナカード】だと感じていました。
年間100万円の利用で、通常ポイントとボーナスポイントを合わせて25,000円相当のポイント。
エポスプラチナカードは多くの方が年会費2万円(税込)となっているでしょうから、年会費を超えるポイントを獲得できるわけです。
これはさすがに大きすぎます。
しかも、プライオリティ・パスもプレステージ会員に登録でき、年間利用金額や利用できる対象施設に制限がありません。
となると、いつの日か、プライオリティ・パスの改定を行うか、年間ボーナスの削減を行うものと、思っていました。
今のところプライオリティ・パスの改定発表は無いですし、今回のエポスの発表により、年間ボーナスはしばらく改悪されることが無さそうです。
もちろん、ほかに特筆すべき優待が無いとも言えるエポスプラチナカードですが、プライオリティ・パスが付いて高ポイント還元率となると、今後も人気は継続しそうなプラチナカードです。
エポスプラチナカードへ入会するなら
エポスプラチナカードは新規入会だと年会費3万円(税込)ですが、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が2万円(税込)に優遇。さらに、エポスゴールドカード会員が招待状を受け取って入会した場合は、初年度から年会費2万円(税込)に優遇されます。
僕の経験からいうと、エポスの一般カードに入会して1年後にエポスゴールドカードの招待を受け取ってランクアップ。
僕の場合、年間30万円くらいの利用でエポスゴールドカードの招待状が届きました。
この手順だと、エポスゴールドカードの年会費は永年無料となります。
さらにエポスゴールドカードを1年利用すると、エポスプラチナカードのインビテーションが届く可能性が高いです。
僕の場合、年間40~50万円の利用で招待状が届きました。
この流れだと、エポスプラチナカードを取得するまで2年ほどかかりますが、個人的にはおすすめです。
仮にエポスプラチナカードの改悪が2年以内に行われた場合、エポスゴールドカードからプラチナにランクアップしなければよいだけの話なので、改悪に振り回されない「猶予」も与えられますから。
エポスカードへのお申し込みは、下記公式サイトでできます。