2021年春に色々と改悪のあったダイナースクラブカード。
海外の空港ラウンジは年10回までに無料利用可能な回数が設定され、11回目以降は1回に月3,500円(税込)、手荷物無料宅配は海外からの帰国時に年2回までに制限がかけられるなど、サービスの質が低下したことは否めない。
ポイント還元率は低いがグルメ系優待は、やはり質が高い
「クレジットカード」といえば、カードの利便性やポイント還元率の高さを重視して選ぶ人が少なくないですよね。
最近では、ポイント還元率やボーナスポイントを前面に打ち出したクレジットカードも複数のカード会社から出ています。
たしかに、その選び方も間違いではないのですが、僕自身、年会費無料のクレジットカードなら「ポイント」還元率重視で選ぶのも良いけど、年会費有料のステータスカードは備わった「優待特典」を重視して良いのでは?と感じます。
個人差があるので、僕の考え方が正しいとは言えないけど、ポイント還元率が高いとかボーナスポイントが豊富だというだけで優待特典・サービスが乏しいなら、僕的には価値を感じません。
ダイナースクラブカードに入会したのは、現在の三井住友トラストクラブではなく、シティグループのシティカードジャパンが発行していた時代。
入会した理由は何か?というと、「グルメ系優待」を活用したいから、の1点。
入会当時、ダイナースクラブカードの年会費は15,000円+消費税と、今よりもずっと安く、今と優待の中身は多少異なりますが、やはりグルメ系には強いクレジットカードでした。
年会費の回収は非常に楽で、入会時から、毎年、年会費以上のベネフィットを「グルメ系優待」だけで受け取っていました。
2名以上の予約で1名無料の優待は他社プラチナより多い
まず、ダイナースクラブには、2名以上の予約で1名分、6名以上の予約で2名分のコース料理が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」という優待特典が付帯しています。
名称は違えど、プラチナカード以上であれば、他社でも備わっている優待特典です。
このエグゼクティブ ダイニング、対象店舗は2021年10月13日時点で、全国に258店舗。
僕の知る限り、毎年260店舗以上とか270店舗以上とかあったので、コロナの影響を受けてか、若干ではありますが今現在は少なくなっています。
それでも、Mastercard会員が利用できる「招待日和」などは、国内外約250店舗と多いですが、それよりもダイナースクラブカードは上。
Visaプラチナ会員が利用できる、「プラチナグルメクーポン」の対象店舗の約2倍の多さを誇ります。
しかも、6名以上の予約で2名分のコース料理が無料になる特典が付帯しているのは、ダイナースクラブカードだけなので、家族や友達グループなどの多めの人数で飲食店を利用する際も恩恵を受けられます。
さらに、ダイナースクラブカードは、コンパニオンカードとして「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を1枚無料で追加できるので、このプラチナマスターカードに付帯する招待日和も利用可能。
招待日和の対象店舗は、シンガポールにある9店を含めて国内外約250の飲食店となります。
前述のエグゼクティブ ダイニングの国内258店舗と被る飲食店もあるため、単純に足し算するわけにはいきませんが、それでも2枚のクレジットカードを合わせた飲食店の“数”は他社の優待を圧倒する多さです。
ちなみに、ダイナースクラブ プレミアムカードは、ダイナースの一般カードよりも、さらに約90店舗ほど多くなり、数あるステータスカードの中でも“独走”状態です。
おひとり様でも高級飲食店で食事を楽しめる
また、僕自身、何度か利用しているダイナースクラブカードの優待特典に「ごほうび予約」があります。
この優待特典は、おひとり様向け優待で、対象飲食店でコース料理を楽しめる内容。
優待料金が設定されていることが多く、お得に美味しく料理を頂くことが可能です。
僕が利用したお店の中には、入り口扉が施錠された「紹介制」のお店もありました。
コロナ禍が始まる以前に登場した優待特典ではありますが、コロナ禍の世の中に非常にマッチした優待だと思います。
エグゼクティブ ダイニングやごほうび予約以外にも、一見さんは利用できない料亭や飲食店をダイナースクラブが代わりに予約をしてくれるサービスがあるなど、グルメ系の優待は非常に充実していると言えます。
グルメイベントも毎年開催
他社プラチナカードでも、グルメ系イベントを実施しているカードも存在しますが、ダイナースクラブでは比較的安価な料金で料理を楽しめる「〇〇レストランウィーク」なるイベントを毎年開催しています。
2021年10月時点では、「フレンチレストランウィーク」を開催し、1県を除く、全国46都道府県にフレンチの参加レストランがあります。
2,500円、5,000円、8,000円の定額料金となっていて、非常にお手ごろ。
また、地域が銀座に絞られますが、銀座レストランウィークも10月下旬から開催し、こちらはランチが3,300円、ディナーが11,000円。
やはり、お得度が高い料金設定で、毎年人気のイベント。
いずれも、ダイナースクラブカード会員は一般の方より先行予約が可能で、人気店を早めに抑えることができます。
しかも、ウェルカムドリンクなどのダイナースクラブカード会員限定優待も付帯。
食事を楽しむことが好きな方なら、持っていて損はないクレジットカードだと思います。
もともと、ダイナースクラブカードは、“クレジットカード”ではなく“ダイナース(晩餐)”から始まった歴史があり、グルメ系優待は定期的に更新されてきています。
クレジットカードとしての機能というより、こうしたグルメ優待に着目してクレジットカードを選択する、というのもアリではないか?そう感じます。