

こんな人にメリットをもたらす
プラチナカードはゴールドカードよりも年会費が2倍から5倍もかかるクレジットカード。
ダイナースクラブ プレミアムカードやアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードなどは、その下のカードと比べても5倍ではきかない年会費が発生します。
自分自身、2016年現在、3枚のプラチナカードを所有していますが、
ここでは、主にどのように活用して年会費相応のメリットを感じているのかを紹介します。
こういった使い方ができる方なら年会費相応の恩恵を受けられるでしょうが、目線を変えれば、該当しない方は長くプラチナカード会員を続けることはできないでしょう。
ゴールドカードもそうですが、基本的にステータス性の高いクレジットカードにポイントの期待をしてはいけません。
年会費13万円を誇るアメックス・プラチナを送りだす、アメリカン・エキスプレスなんかは、ポイント還元率は最低ランク。
そもそも、他社では一般的となっている、会員専用のポイントがザクザク貯まる“ショッピングモール”はアメックスにはありません(2016年1月13日に終了)
三井住友プラチナカードだって、ショッピングで貯まるポイントとは別に半年ごとに利用総額に応じたギフトカードを送付していて、“ゴールド”に比べれば実質的なポイント還元率が大きくアップしていますが、これだけで年会費5万円(税抜き)を回収できるわけがない。三井住友VISAゴールドカードが実質年会費4,000円(税抜き)であることを考えれば、“ゴールド”で十分です。
ダイナースクラブ プレミアムカードは“ポイント還元率”でみれば確かに最強レベル。
100円=2ポイント=2マイル貯まるのは、ヘビーユーザーにとっては恩恵が大きいです。
年間500万円の利用で10万マイル相当、年間1,000万円なら20万マイル相当。
しかもダイナースの一般カードや、アメックス・プラチナと異なり、マイルへの移行手数料も無料なので、年会費の大半を回収できます。
しかし、これに該当する方って、どれだけいるでしょうか?
結局のところ、年間200~300万円くらいの利用であれば、いくらポイント還元率の高いダイナースクラブ プレミアムカードと言えども年会費の一部を回収できるに過ぎないのです。
言い換えれば、各カード会社ともプラチナカード会員には、“提供するサービスの質”を第一に考えており、これをうまく活用しないと年会費の元は取れません。
各カード会社が、プラチナカード会員向けに力を入れているサービスの一つが“グルメ”関連の優待特典。
最もメジャーなのが、2名以上で所定のコース料理を予約すると1名分が無料になるサービスで、和食やイタリアン、中華、フレンチなどカテゴリも多岐に渡ります。
有名イタリア料理店で、1人1万円のコース料理を夫婦や恋人と予約したら、1人5,000円で済みます。
通常、この手のサービスは半年に1回、年に2回までの利用と制限されていますが、アメックス・プラチナに関しては回数制限なし。
お店によってはディナータイムだけではなく、ランチタイムでも活用できる場合もあります。
年に2回、1万円のコース料理を楽しめるお店を選択したとしたら、年間で2万円の得。
1万5千円のコース料理を楽しめるお店を選択したら、年間で3万円の得となります。
年会費2万円(税抜き)のMUFG プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードならこれだけで年会費の回収が完了。
年会費5万円(税抜き)のJCB THE CLASSや三井住友プラチナカードなら、半分前後を回収できる計算になります。
あと、高級料亭の予約を入れてもらえることもプラチナカードならでは。
大切なクライアント様と会食をする機会など、普段は敷居が高くて入ることのないお店も専用デスクを通じて予約できます。
また、JCB THE CLASSでは、全国の対象となる飲食店でお会計が3割引きになる「ダイニング30」なるサービスも用意。
こちらは、比較的リーズナブルな値段で食事を楽しめるお店がメインで、使い勝手抜群。
たとえば、僕の一例を挙げると、3人で38,000円ほど食事をしたことがありましたが、お会計は26,000円台。
会計だけ聞くと一見高級そうなお店に感じますが、いえいえ、ワインをボトルで2本注文しましたし、1人前4,000円ほどのステーキを一人一人前ずつ注文しましたし・・・。
「ダイニング30」は年間の利用制限が無いので、本当に“お得”です。
下戸の方には不要な優待特典かもしれませんが、夜の会食が多いビジネスマンはプラチナカードの恩恵を受けやすいといえます。
コンシェルジュもプラチナカードならではのサービスですね。
「秘書」がいる経営者や役職の方なら不要でしょうが、僕はそうではありません。
海外旅行を検討しているときなどは、おすすめの観光スポットやイベント情報を教えてもらえますし、不慣れな土地である渡航先のレストランの案内や予約も可能。
国内でも出張した先の飲食店情報を教えてもらったりすることができます。
プラチナカードだと全国の有名ホテルの優待特典も付帯していますが、正直、航空券付きなら大手旅行サイトで予約した方が割安な場合が多く、僕は活用機会が多くありません。
JALやANAのセールなら、皆がよく活用する旅行予約サイトよりもリーズナブルに航空券付き宿泊パックを購入できます。
便ごとの値段の差も大手旅行サイトは分かり易いですし。
しかし、ホテル単体の予約なら優待特典を利用した方が安く済むこともあるので、ここはコンシェルジュに相談。
ホテルの公式サイトや宿泊予約サイトよりも、低料金で宿泊できることがあります。
出張時の移動手段である航空機代を貯めた特典マイルでカバーするときは重宝する優待特典です。
また、良くお願いするのが“飲食店”の情報提供と予約手配。
正直、僕の地元のお店でも調べてもらっています。
個人的な「いきつけ」のお店は20代の頃からいろいろありますが、それでも活用。
そもそもコンシェルジュから教えていただくお店は“ハズレ”が無い。
(※指定した条件によっては、ごく稀にハズレがあります。)
記念日なのか?仕事の接待なのか?友人同士の飲み会なのか?などシーンと予算などを伝えると、それに見合ったお店をリストアップしてくれます。
よく考えると、今までの案内実績が僕みたいな一個人の経験とは違いすぎますし、お店に対するお客の評価をコンシェルジュはよく理解しているように思います。
いわば『プロ』ですね。
飲食店系のポータルサイトはいくつかありますが、ハズれるときはハズれます。大事な会食の場ならお店選びは『プロ』に任せた方がいい。
出張先で会食をするためのお店を探してもらうのに、具体的なエリアを〇〇から徒歩5~7分圏内と伝えると、電話口で即答で回答してきたこともあります。
自分で調べるのもいいですが、例えば月給100万円の方の場合、1日8時間、週休二日制で月22日出勤だと仮定すると、時給換算では約5,600円。
月給150万円では、時給換算で約8,500円です。
調べ物に時間を費やすなら仕事に集中した方がいいと思いませんか?休暇のときだって趣味等に時間を費やした方がいい。
時間を買っていると考えることができるなら、コンシェルジュ・サービスは大きなメリット。
ただし、年会費にもよりますが、アメックス・プラチナやダイナースクラブ プレミアムカードの場合は、最低でも月に一度は利用したいですね。
じゃないと、年会費相応の価値を見出せませんから。
僕自身にとっては、会食とコンシェルジュがプラチナカードで恩恵を受けている大きな2本柱ですが、これ以外ではホテルのメンバーシップ優待なんてのもあります。
アメックス・プラチナだと、
・ヒルトン・ホテルズ・ワールドワイド (ヒルトンHオナーズ)
・スターウッド・ホテル&リゾート (スターウッド・プリファード・ゲスト・ゴールド会員)
・カールソン レジドール ホテルズ (クラブ・カールソン ゴールド・エリート)
ダイナースクラブ プレミアムカードだと、
・プリファード ホテルズ & リゾーツ(エリートステータス)
・ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(リーダーズクラブ メンバーシップ)
・スターウッドホテル&リゾート
が該当しています。
優待内容は各ホテルグループで異なりますが、主に部屋のアップグレードや朝食サービス、アーリーチェックイン/レイトチェックアウトなど。
宿泊費の優待割引もあり、利用機会が多い方なら、年会費の回収に役立つと思います。
プラチナカードには上記以外にも多数の会員特典が用意されています。
しかしながら、高い年会費をカバーしやすいのは、上記特典の積極的な活用ではないかと思っています。
これらで、だいたいどのくらいのベネフィットがあるのか?を考えるのが重要です。
メリットを感じられないなら長く会員を継続することはできません。
自分自身のライフスタイルを思い浮かべてちょっと考えてみましょう。
一般的には「必要性を感じないクレジットカード」でしょうが、プラチナカードって使い方次第で、年会費以上のメリットを感じている会員はいます。
ぜひ、これから入会される方は徹底的に使い倒すことをおすすめします。
おすすめ情報
プラチナカードの基礎知識
サービスで選ぶ
各社のプラチナカード
国際ブランドと共通特典