同伴者1名無料で空港ラウンジを利用なカードも存在
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プライオリティ・パスは、世界140ヶ国、500以上の都市にある1,500ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる会員制プログラム。
一般的なゴールドカードにも空港ラウンジを利用できる優待特典が付帯していますが、ゴールドカードの場合「国内主要空港のラウンジ(対象空港およびラウンジはカードによって異なる)とダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジ」を対象としているのに対して、プライオリティ・パスは主に海外の空港ラウンジを対象。
国内にもプライオリティ・パスで利用できるラウンジはありますが、ほんの僅かであり、小さな空港はもちろん、新千歳空港も対象外となります。
なので、プライオリティ・パスは主に海外へ行く方にメリットをもたらします。
プライオリティ・パスで利用可能なほとんどの空港ラウンジには、電話・FAX・インターネット接続環境が整っていて、なかには会議室を備えたラウンジもあります。
プライベートはもちろん、ビジネスで海外出張に行った際に本社とのメールのやりとりやプレゼン資料のチェックなど、利用価値が高いサービス。
ビジネスもエコノミーも、搭乗クラスに関わらずにラウンジを利用できるので、サービスが付帯されているプラチナカードに入会したら、プライオリティ・パスも併せて入会登録を済ませましょう。
無料のソフトドリンク・アルコールやスナック・軽食のサービスもあります。
※写真:バーレーン国際空港 ディルムンラウンジ
プライオリティ・パスの会員には3つのランクがあり、利用頻度によって選択することが可能です。
会員の種類 | 年会費 | 会員利用料金 | 同伴者利用料金 |
スタンダード会員 | 99米ドル | 35米ドル | 35米ドル |
スタンダード・プラス会員 | 299米ドル | 10回まで無料 その後は35米ドル |
35米ドル |
プレステージ会員 | 469米ドル | 利用回数に関係なく無料 | 35米ドル |
プライオリティ・パスと聞くと、海外でのラウンジをイメージされる方もいますが、国内にもプライオリティ・パス会員が利用可能なラウンジがあります。
ゴールドカードやプラチナカードなどの会員が利用できる“カードラウンジ”とは別なので、プライオリティ・パス会員を実感できる瞬間でもあります。
以下に、プライオリティ・パス会員が利用可能な国内のラウンジをまとめました。
空港名 | 場所 | ラウンジ |
成田国際空港 | T1 | I.A.S.S Superior Lounge -NOA- I.A.S.S Executive Lounge 1 |
T2 | I.A.S.S Superior Lounge -KoCoo- I.A.S.S Executive Lounge 2 |
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羽田空港 | T1 | Power Lounge North Power Lounge Central Power Lounge South |
T2 | Airport Lounge South Power Lounge North Power Lounge Central |
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T3 | TIAT Lounge Sky Lounge South |
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中部国際空港 | T1 | Centrair Global Lounge Plaza Premium Lounge KAL Lounge |
関西国際空港 | エアロプラザ | KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA |
T1 | Card Members Lounge Rokko ANA Lounge Card Members Lounge Kongo Card Members Lounge Annex Rokko |
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福岡国際空港 | 国際線T | KAL Lounge Lounge Fukuoka |
プライオリティ・パスというと、「空港ラウンジ」だけを思い浮かべる方もいるかと思いますが、対象の飲食店等で割引等の特典を受けられる【レストラン優待】も用意されています。
ただし、アメックスおよび三菱UFJニコスが発行するカードは、レストランやリフレッシュ施設等の優待を利用できません。(空港ラウンジのみ利用可能)
JCBは2024年10月31日20:00より、国内のレストランやリフレッシュ等の優待を利用できず、国内の空港ラウンジ、国外の全ての提携施設の利用に限られます。
国内で利用可能なレストラン優待(一部リフレッシュ系を含む)を下表にまとめてみました。
ちなみに、中部国際空港の「くつろぎ処」では、入浴施設「風の湯」もプライオリティ・パスは無料で利用でき、旅客機の離発着を眺めながらお風呂を楽しむことができます。
空港 | 対象店 |
成田国際空港 | 【第1ターミナル】 Foot Bath Cafe & Body Care LUCK (ボディケアスパ) 【第2ターミナル】 (国際線出発制限エリア) ■鉄板焼 道頓堀 くり田 【第3ターミナル】(制限エリア外) ■ぼてぢゅう屋台 |
羽田空港 | 【羽田エアポートガーデン】 ■All Day Grande Aile (ランチビュッフェ) |
中部国際空港 | 【第1ターミナル】(制限エリア外) ■くつろぎ処 ■ぼてぢゅう 【第1ターミナル】 (国際線出発制限エリア) ■海膳空膳 【フライト・オブ・ドリームズ】 ■THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR |
関西国際空港 | 【第1ターミナル】 ■ぼてぢゅう 1946 |
伊丹国際空港 | 【中央ブロック】 ■大阪エアポートワイナリー |
鹿児島空港 | Body Care LUCK |
プライオリティ・パス会員専用のメニューが用意されていたり、食事の合計金額から3400円等の一定金額を割引したりと、お店によって優待内容が異なりますが、海外へ行くことの無い方であっても、対象空港を利用する機会があるなら大きな恩恵を受けます。
成田空港の「鉄板焼 道頓堀 くり田」、中部国際空港の「海膳空膳」に関しては、出発時にしか利用できませんが、それ以外は出発時・到着時、いずれの利用も可能。(※関空のぼてぢゅうはセキュリティチェック後の国内線出発・到着エリアにあります。なので、T1での出発時・到着時なら、いずれも利用可能です。)
ということは、出発時と到着時のいずれも利用した場合、最大6,400円の恩恵を受けられる(3400円割引のお店の場合)ということです。
三菱UFJニコス、JCBが2024年10月に国内の飲食店・リフレッシュ施設等の利用が出来なくなった(JCBは海外のレストラン等は利用可能)ことを受け、いま現在、国内の飲食店等でもプライオリティ・パス優待を受けたいなら、以下の2枚がおすすめです。
いずれも初年度年会費無料キャンペーンを実施中ですので、入会するなら今がベターなタイミングです。
中部国際空港、セントレアにはプライオリティ・パスの対象施設が複数あり、ここへ行くなら、是非、プライオリティ・パスの特典を利用したいものです。
まずは、フライト・オブ・ドリームズにあるTHE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR。
第1ターミナルからフライト・オブ・ドリームズまでは結構歩きますが、ボーイング787初号機が展示されていることもあり、時間があるなら是非立ち寄ってもらいたいエリアです。
THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BARでは、好きなメニューをオーダーすることができ、プライオリティ・パスの特典として利用料金から3,400円が割り引かれます。
ここはビールも美味しいので、アルコールを飲んでも問題ない日程なら、是非お試しください。
写真は単品でバーガーとコーラ、サラダを注文した写真です。
ローストビーフバーガーは、かなり食べ応えがありますが、ローストビーフがふんだんに使用されているほか、バンズも非常に美味しい一品でした。
第1ターミナル4階にある「くつろぎ処」では、お風呂と食事がセットになったプライオリティ・パス会員専用メニューが用意されています。
入浴施設「風の湯」は、旅客機の離発着を眺めながらお風呂を楽しめます。
僕は猛暑日の名古屋から帰る際に、ここで汗を流して下着等も新しくして飛行機に乗るのが好きです。
サウナもあるので、サウナ好きの方にもおすすめです。
お風呂を上がった後は、お食事処えびすにてプライオリティ・パス会員専用メニューをいただけます。
写真は、名古屋名物「赤味噌」を使用した味噌煮込みうどん。
ビールも付いて、お風呂にも入れて、全て無料です。ちなみに、アルコールがダメな方はソフトドリンクに変更可能です。
しっかり出汁が効いていて、うどんももちもち。サイドメニュー的存在なエビフライも美味しいお店です。
関西国際空港のぼてぢゅう1946もプライオリティ・パスの対象店として有名です。Japan Travelling Restaurant by BOTEJYUも併設されていて、お好み焼きや鉄板焼き以外にもかつ丼やおそばなどもあり、メニューは豊富。
このお店は、プライオリティ・パスの特典として利用金額から3,400円が引かれます。
第1ターミナル、セキュリティチェック後の国内線出発・到着エリアにあるので、お昼くらいに到着する便に乗ったときなどでも利用できます。
軽めに食べたい、といった方は、おそばを選んでみてはいかがでしょうか?
実は、海外の空港ラウンジは日本とかなり異なり、プライオリティ・パスが使う“VIPラウンジ”という言葉に相応しいラウンジがたくさんあります。
日本の空港ラウンジでは、コーヒーや生ジュースを飲みながら、新聞を読んだりWiFiでパソコンを開いたり・・・、なんて使い方が“一般的”のように感じます。
フライトまでの時間をつぶす“休憩所”的なイメージと言いますか。。
しかし、海外のプライオリティ・パス会員対象の空港ラウンジは軽食やアルコールを含む飲み物が充実しているところが多く、朝食、ランチ、ディナーの時間帯で食べ物の内容が異なったりするラウンジもあります。
しかもラウンジ内が広くてエグゼクティブな雰囲気が漂いソファの座り心地も良い・・・などなどちょっとリッチな気分を楽しめるラウンジが多い印象を受けます。
プライオリティ・パスの単独入会はプレステージ会員で$469の設定ですが、利用してみると納得のプライス。
冒頭にも書いたように、プラチナカードをお持ちの方、またはこれから入会される方で海外へ行く機会がある方は、ぜひプライオリティ・パスへ入会しましょう。
※写真:バーレーン国際空港 ディルムンラウンジの軽食
プラチナカードの中には、プライオリティ・パスのプレステージ会員への年会費が無料となる特典を備えたカードが存在します。
年会費が高く設定されているプラチナカードですが、海外へ旅行・出張等で行く機会が多い方なら、国内外の空港ラウンジを多く利用することで年会費に見合ったメリットを受けられるのではないでしょうか?
※1.UCプラチナカードは年間6回まで無料です。
※2.三井住友カード プラチナは、メンバーズ・セレクションで「プライオリティ・パス」を選択する必要があります。
※3.三菱UFJカードニコスが発行するカードは、レストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ません。
※4.JCBが発行するカードは、国内のレストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ません。
※5.アメックスが発行するカードは、レストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ません。
※6.ジャックスカードプラチナは年間6回まで無料です。
※7.オリコカード ザ プラチナは年間6回まで無料です。
プライオリティ・パスは多くの場合、本会員しか登録できません。
しかし、なかには家族会員も登録可能なプラチナカードもあります。
そのほか、同伴者は通常有料となりますが、同伴者1名まで無料で空港ラウンジを利用できるプラチナカードも存在します。
ここで、家族会員も登録可能または同伴者1名も無料で空港ラウンジを利用できるクレジットカードを紹介します。
※下表以外にも銀行系列のカード会社や航空会社と提携したカードなど、家族会員もプライオリティ・パスに登録可能なカードが存在しますが、ここでは主なカードをピックアップして紹介します。
※三井住友カード プラチナは、メンバーズセレクションにてプライオリティ・パスを選択する必要があります。
※三菱UFJニコスが発行するカードは、レストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ません。
※JCBが発行するカードは、国内のレストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ません。
ここまで、プラチナカードをメインで記述してきましたが、「プライオリティ・パスを最も安い年会費で使えるクレジットカードが欲しい!」という方のため、番外編としておすすめのクレジットカードを紹介します。
プライオリティ・パス最重視でクレジットカードが欲しいなら、僕はセゾンローズゴールド・アメックスとJCBゴールド ザ・プレミアをおすすめします。
まず、セゾンローズゴールドですが、プライオリティ・パスに11,000円の年会費で入会できる特典が付帯しています。
セゾンゴールド・アメックスも同様に11,000円(税込)の年会費でプライオリティ・パスに入会できるので、“通常”のセゾンゴールド・アメックスの場合、年会費が11,000円かかります。
ただ、年会費優遇型のセゾンゴールド・アメックスというのもあり、これだと年に1回以上のショッピング(1円以上の買い物でOK!)で次年度年会費がゼロ円になります。
セゾンローズゴールドは、そもそも年1回以上の利用で次年度年会費が無料になるので、実質的には年会費無料。
つまり、セゾンローズゴールドとセゾンゴールド・アメックス(年会費優遇型)は、カードの年会費がかからないので、実質的にはプライオリティ・パスの年会費11,000円(税込)だけで済むことになります。
なお、年会費優遇型のセゾンゴールド・アメックスは、セゾンパール・アメックスを利用しているとインビテーションが届く可能性があります。
ちなみに、プラチナカードnaviの動画チャンネル視聴者さんからの情報によると、初めてのセゾンカードがパールアメックスで、入会してから3ヵ月後に年会費優遇型のセゾンゴールド・アメックスの招待状が届いたそうです。
時間的猶予があって、ローズゴールドよりもデザイン的に好き!という方は、セゾンパール・アメックスを申し込むのも良いかもです。
お得な新規入会特典付きでセゾンパール・アメックスを持ちたいなら、下記ページに僕からの紹介の話を載せているので、ご一読ください。
もう一枚のJCBゴールド ザ・プレミアは、JCBゴールドの会員の中で、条件を満たした方、具体的には年間100万円以上の利用を2年連続もしくは年間200万円以上の利用があった方に招待状が届くゴールドカード。
JCBゴールド ザ・プレミアの年会費は、JCBゴールドと同じ11,000円(税込)で無料でプライオリティ・パスが付帯します。
前年のカード利用合計金額が100万円に満たないと5,500円(税込)のサービス年会費が必要となりますが、そもそもJCBゴールド ザ・プレミアをお持ちの方は年間100万円以上の利用がある方なので、このサービス年会費は不要だと思います。
なので、セゾンローズゴールドとセゾンゴールド・アメックス、JCBゴールド ザ・プレミアは、実質的に11,000円(税込)でプライオリティ・パスを利用できるクレジットカードということが出来ます。
JCBゴールドをお持ちの方ならJCBゴールド ザ・プレミアの取得を検討し、すぐにプライオリティ・パスを使える最安のクレジットカードを欲しいならセゾンローズゴールドへの入会をおすすめします。
ただし、JCBが発行するカードは、国内のレストラン・リフレッシュ施設等の利用は出来ませんので、ご注意ください。
ちなみに、楽天プレミアムカードやミライノプラチナデビットカードなども年会費11,000円(税込)でプライオリティ・パスが付帯しますが、年間の利用回数に制限があるため要注意。
個人的には「プライオリティ・パスを期待する」ならおすすめいたしません。
クレジットカード利用歴約30年。プラチナカードはポイントで年会費相当のメリットを受けるのではなく、優待特典・サービスを活用して得られる「エクスペリエンス」が最も重要。
ポイント還元率重視なら年会費無料カードを選べばいい。
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執筆 長谷川 亮
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