プレミアム性の非常に高い3枚のクレカについて考える
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航空会社との提携カードを除き、年会費が10万円以上となる代表的なプレミアムカードは3枚あります。
1つ目が知名度が非常に高いアメックス・プラチナで年会費165,000円(税込)。
国内での利便性も高く、ビジネス版のアメックス・プラチナを使用する経営者も少なくありません。
2つ目はダイナースクラブ プレミアムカードで、こちらは年会費143,000円(税込)
アメックスより年会費が安く、そして会員特典が豊富で質が高い、加えてポイント還元率もかなり高いことから人気のカードです。
3つ目が2016年に登場した、ラグジュアリーカードのBLACK CARD(ブラックカード)で、年会費は前述の2枚より抑えた110,000円(税込)。
ラグジュアリーカードには、このBLACK CARDの上にGOLD CARDが存在しますが、このページでは年会費がアメックス、ダイナースと比較的近いBLACK CARDを取り上げます。
これら3枚のプレミアムカード、どのカードがどういったメリットがあるのか?、ちょっとまとめてみたいと思います。
アメリカン・エキスプレス プラチナ・カード |
ダイナースクラブ プレミアムカード |
ラグジュアリーカード BLACK CARD |
年会費165,000円(税込) | 年会費143,000円(税込) | 年会費110,000円(税込) |
まず最初に利便性についてですが、
アメックス・プラチナ【AMEX】
ダイナースクラブ プレミアムカード【Dinersclub】
ラグジュアリーカード【Mastercard】
と、それぞれ国際ブランドが異なります。
この中では、もちろんMastercardブランドが国内外を問わず最も高い利便性を誇ります。
ただし、日本国内においてはアメックスとMastercardは、ほとんど違わない利便性を誇り、これがアメックス・プラチナの会員拡大に繋がっている要因ともいえます。
ダイナースは確かに「利便性」という観点では劣りますが、2019年7月より“コンパニオンカード”としてMastercardブランドの「TRUST CLUB ワールドエリートカード」を無料で持てるようになったため、こちらも国内外を問わず利便性が高いカードに変貌しました。
海外でも利用するのであれば、Mastercardは必須といえます。
知名度では【アメックス・プラチナ】がやはり高いです。
ダイナースクラブ プレミアムカードは、経済的にゆとりのある方にとっては広く知られていますが、一般庶民の方の中には【ダイナースクラブ】という国際ブランドすら知らない方が少なくありません。
「ダイナースって何?」と聞かれたこと、何度もあります。(笑)
スーパーのレジにもダイナースのマークはあるんですがね。
ただし、ダイナースクラブ プレミアムカードを選択した人には非常にコアな方が少なくなく、ダイナースの持つ魅力に惹かれて入会したという話をよく聞きます。
ラグジュアリーカードは、日本では2016年11月に登場した最も後発カードであるため、当然、認知度は最も低い。
Mastercardの最上位グレード【ワールドエリート】も認知度が低く、アメックス・プラチナ会員の方でも知らない人が沢山いるのが現状。
金属製カードということでリリース当初は話題を呼びましたが、いまはアメックス・プラチナもダイナースもプレミアムメタルカードを発行しており、「金属製」という点に優位性はありません。
しかし、カードの重さは断然にラグジュアリーカードが上。アメックスやダイナースのメタルカードは、表面を樹脂系素材で覆っているため、約22gのラグジュアリーカードに対して約17gと軽い特徴があります。
ズッシリとくる重さは、お店の方に“十分なインパクト”を与えるようで、老若男女問わず声をかけられます。クレジットカードらしからぬ重さに驚いて、カードを二度見する店員もしばしば。。
これは、ダイナースのプレミアムや、アメックス・プラチナにはない現象。
そもそも、知名度が高いと言っても“アメックスプラチナ”の存在を知らない人のほうが多い。
その点、ラグジュアリーカードは知名度はなくっても、「凄いお金持ちが持っているクレジットカード」であると、五感で感じ取ってもらえます。
“知名度”が高いかどうかよりも、カード決済時に手にした店員さんがどう感じるか?に着目した方がいいのではないでしょうか?
大阪の阪急グランドビル2階にある【ダイナース大阪梅田プレミアムラウンジ】の内覧や提供するサービスについて紹介します。
カードデザインについて良し悪しを語るには、感覚に個人差があるので難しいトコロ。
そこで、私自身の周りにいる様々なプラチナカードホルダーを例に話をすすめます。
まず、最も知名度の高いアメックス・プラチナですが、デザイン的に高い評価を挙げる人は多くはいません。
僕もその一人ですが、【プラチナ】というより【グレー】が基調となっていますからね。
クラシックなデザインですが、どこか保守的な感じもします。
僕がダイナースクラブカード(一般カード)を作ったのはかなり前で、今とはデザインが異なりますが、シルバー基調でライトの当たるとプラチナのようにキラキラ光るパールがかったデザイン。
アメックス・プラチナが届いた時は、それに相当するデザインを期待していましたが、実際に手にしたときは正直、少々がっかりしたことを記憶しています。
ダイナースクラブ プレミアムカードは、デザインについてはケチをつける方は少ないですね。2020年12月にデザインが刷新されましたが、黒を基調としており、高級感があります。
プレミアムメタルカードに関しても、“シルバー基調”であることに不満を抱いた方も少なくないようですが、いざ発行を開始すると想定以上の申込みが殺到し、プレミアムメタルカードの新規申込み受付を1ヵ月以上停止するまでに追い込まれました。
このことから、“黒”でないことに不満を抱える人がいる一方で、メタルカードが欲しい!という会員も、、やはり多かったということを意味しますね。
個人的にはJCB THE CLASSのデザインも好きですが、ダイナースも好みです。
最後にラグジュアリーカードのBLACK CARDですが、プラチナカードの中では稀に見るシンプルでモダンなデザインを採用しています。
飾りっ気が無く、クラシックな雰囲気漂うアメックスのセンチュリオンやダイナースの地球儀のようなブランドイメージ的なデザインも無し。
「LC」のロゴもシンプル過ぎて、なんとなく高級なクラブなどの会員カードのような印象すら受けます。
僕自身、質感が高くて、これはこれで好きなデザインなのですが、“シンプル過ぎる!”と感じる方がいることも確か。
まぁ、どんなカードでもデザインの好みは分かれますけれどもね。。。
コンシェルジュをほとんど使わないプラチナカードユーザーが多いようですが、僕はかなり使います。
飲食店の予約などでは、接待で利用する高級なお店をイメージする方がいますが、どのカード会社であっても予算に応じたお店選びをしてくれます。
「銀座で3,000円飲み放題付き」なんて要望も応えてくれるのがコンシェルジュ。
活用しない手はありません。
まず、ラグジュアリーカードですが、コンシェルジュの繋がりやすさは抜群です。
プラチナカード業界では最高レベルと言い切ってもいい。自動音声での選択肢がなくコンシェルジュに繋がるのは、JCBザ・クラスとこのカードだけです。
たとえば会社で秘書に何か頼みたいのにそばにいないようなら、“秘書”じゃありませんよね?
「電話がつながりやすい」というのは、コンシェルジュの評価をするにあたって非常に大きなポイントです。
さらに、コンシェルジュへの最初の依頼をメールですることができるほか、専用アプリからチャットで依頼することもできます。
僕自身、条件を打ち込んでメールでホテルの案内などをしてもらいますが、新幹線での移動中など、非常に便利です。
アメックス・プラチナはコンシェルジュのことを【セクレタリー(秘書)】と呼びます。
依頼ごとに対して回答を頂けるのは、別に10万円以上の年会費を支払わなくてもJCB THE CLASSやラグジュアリーカード(チタン)でも同じ。
ただ、アメックス・プラチナの場合、品のある言葉遣いに加えてプラスαの言葉を添えてくれることがしばしばあります。
例えば、用件が済んで電話を切る間際に、「〇〇様、今日はあいにくのお天気ですが、お出かけの際にはお足元に十分お気を付けくださいませ」のように。
あと、何かを依頼した時にプラスαの回答をしてくれることもあり、秘書とはこうあるべき!というのが伝わります。
事実、アメックスのセクレタリーの方とお話しした時、プラチナ会員様の多くは【セクレタリーの対応】を気に入ってくださり会員を継続されていると言ってました。
ただし、2022年10月にセクレタリーの対応に改定があり、依頼した飲食店の検索結果をメールでもらい、さらにピックアップしてくれたお店から希望するお店を選んで予約する際には再度電話が必要となりました。2022年9月までは、回答を頂いたメールに返信することで、予約手配ができたのですが、これができなくなったのです。
これは、コンシェルジュを重視する方にとって非常に使いづらい改定で、ここを重視するならダイナースまたはラグジュアリーカードからの選択が絶対に後悔しないと思います。
一方、ダイナースクラブ プレミアムカードのコンシェルジュは、【グルメ系】に強い印象を持っています。
正直な話、アメックス・プラチナのセクレタリーに調べてもらい、予約を依頼したお店の中には、「ん~、イマイチだな・・・。」という飲食店もありました。
だけど、ダイナースに関しては、良く知っているというか良く調べているというか。。
ハズレがありません。
コンシェルジュ経由で利用した、ある飲食店のオーナーとの会話では、「ウチの店は比較的新しく、食べログやぐるなびにも掲載が無いので、どうしてコンシェルジュがおすすめしたのか不思議」とのお話がありました。
かなり美味しいお店でして、僕自身、ダイナースのコンシェルジュは非常によく調べていると感じた瞬間でした。
ダイナースクラブはグルメ系のイベントも年間を通じて多く開催しており、やはり、この方面は強いです。
なお、ダイナースに関しては海外にてけがをした際、迅速に、かつ色々と細かな対応をしてくれた経験を持った方もいて、その方は、ダイナースプレミアムは、今後もずっと持ち続けると言ってました。
アメックスとダイナースは100円の利用ごとにポイントが付与されます。
これは、JCBや三菱UFJニコス、クレディセゾンなどの一般的なカード会社が1,000円の利用ごとにポイントを付与しているのと比べ、ポイントの取りこぼしが少ないメリットがあることを意味します。
ラグジュアリーカードも200円の利用ごとにポイント付与なので、この点はアメックス・プラチナとダイナースクラブ プレミアムカードに比べて若干ですが劣ります。
では、このページで比較している3枚のカードの中で、どれが最もポイントが貯まりやすいか?といえば、
ダイナースクラブ プレミアムカードで決まりです。
まず、アメックスは100円=1ポイントですが、ダイナースクラブ プレミアムカードは100円=1.5ポイント。
ダイナースクラブ会員専用のショッピングモールがあり、モール経由で買い物をするとさらにポイントアップ!
このモールにはカード会社の中ではトップ水準の旅行系予約サイトが多く参加しており、ホテルに宿泊したり航空機等で旅行に行く機会が多い方にとっては爆発的にポイントが貯まっていきます。
航空会社のマイレージプログラムに移行するときもアメックス・プラチナと同じく1ポイント=1マイルなので、マイル目的でポイントを貯める方にとっては同じ利用金額でも単純に1.5倍以上のマイルが貯まっていく計算になります。
また、アメックスプラチナはYahoo!JAPANやAmazon.co.jpなどでの利用分がポイント3倍となり、こちらもどんな使い方を普段しているかで、ザクザクとポイントが貯まっていきます。
アメックス・プラチナはポイントで年会費の元を取ることは用意ではないですが、ダイナースクラブ プレミアムカードはポイントで年会費の半分以上の価値を取り戻すことも難しくないですね。
ラグジュアリーカードのBLACK CARDは、月間請求合計金額200円につき2ポイント付与に加えて利用明細ごと400円につき1ポイント付与。
ちょっと、ここで3枚のカードで年間400万円のカード利用があった場合を想定してみましょう。
アメックス・プラチナ・・・40000pt
ダイナースクラブ プレミアムカード・・・60000pt
ラグジュアリーカード(BLACK CARD)・・・50,000pt
これをANAのマイルに交換するとすると
アメックス・プラチナ・・・40,000マイル
ダイナースクラブ プレミアムカード・・・60,000マイル
ラグジュアリーカード(BLACK CARD)・・・30,000マイル
となります。
ラグジュアリーカードは最下位ですが、ダイナースおよびアメックス同様に移行手数料がかかりません。
(※アメックスプラチナは2019年途中から手数料無料になりました。)
ただし、アメックス・プラチナとダイナースクラブ プレミアムカードは年間上限移行マイルが4万マイルへと半減されました。
どちらも2018年途中までは8万マイルが上限だったので、大きな改悪といえるでしょう。
つまり、年間利用金額が1000万円以上になるなど高額となる方は、年間移行上限が設定されていないラグジュアリーカードの方が旨味を感じるのではないか?と感じます。
次にAmazonギフト券に交換する場合を例に上げましょう。
アメックス・プラチナ・・・約13,000円
ダイナースクラブ プレミアムカード・・・32,000円
ラグジュアリーカード(BLACK CARD)・・・50,000円
ここでは、ラグジュアリーカード(BLACK CARD)がダントツで高い結果となりましたね。
ラグジュアリーカードはキャッシュバックに利用しても、この還元なので、マイルに興味が無いなら断然おすすめです。
アメックスやダイナースは、税金や公共料金、病院や郵便窓口など、ポイント付与率が大きく落ちる加盟店が複数ありますが、ラグジュアリーカードはどこで使ってもポイント還元率1.25%。
モバイルSuicaへのチャージでもポイントが付与されます。
以上のことから、年間の利用金額にもよりますが、マイルを貯めるならダイナースクラブ プレミアムカードが断トツ優位、マイルに興味が無いならラグジュアリーカード(BLACK CARD)が優位であると言えます。
ぜひ、参考にしてみてください。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | |||
年会費 | 本会員 | 165,000円(税込) | |
家族会員 | 4名まで無料 | ||
取得方法 | 新規申込み 20歳以上で定職がある方 |
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カードブランド | |||
ダイナースクラブ プレミアムカード | |||
年会費 | 本会員 | 143,000円(税込) | |
家族会員 | 無料 | ||
取得方法 | インビテーション | ||
カードブランド | |||
ラグジュアリーカード(BLACK CARD) | |||
年会費 | 本会員 | 110,000円(税込) | |
家族会員 | 27,500円(税込)/人 | ||
取得方法 | 新規申込み ※20歳未満の方、および学生の方はお申込みいただけません |
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カードブランド | |||
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執筆 長谷川 亮
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