年会費55,000円のプラチナカード(ザ・クラス、三井住友、ラグジュアリーカード)を比較してみた

プレミアム性の非常に高い3枚のクレカについて考える

5万円のプラチナカード比較ページのイメージ画像 スマホ用のメインイメージ画像

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年会費が55,000円(税込)の代表的なプラチナカードは3枚あります。

1つ目はこの年会費においては人気の高いJCB THE CLASS
国内シェアナンバーワンであることはもちろんですが、費用対効果が高く年会費の高さを感じさせない優待特典が魅力です。

2つ目は世界通貨でお馴染みのVisaブランド、三井住友カード プラチナ
日本国内はもちろん、海外出張が多い方でも利便性は申し分なく、WAONカード(三井住友カードWAON)も申込み可能でオートチャージ設定もできます。
Mastercardブランドの2枚持ちでも年会費は5,500円アップで済み、VisaとMastercardがプラチナカード会員向けに提供する優待特典を受けられます。


3つ目はラグジュアリーカードのTITANIUM CARD(チタンカード)。
国内初となるMasterCardの最上位グレード【ワールドエリート】を採用したこのカードは、前述2枚と比べると後発ながらも徐々に会員数を拡大しつつあります。

これら3枚のプラチナカード、どのカードがどういったメリットがあるのか?、ちょっとまとめてみたいと思います。

JCB THE CLASS 三井住友カード プラチナ ラグジュアリーカード
TITANIUM CARD
JCBザ・クラスの券面画像 三井住友カード プラチナの券面画像 ラグジュアリーカードTITANIUM CARDの券面画像
年会費55,000円(税込) 年会費55,000円(税込) 年会費55,000円(税込)

利便性の比較

まず最初に利便性についてですが、
JCB THE CLASS【JCB】
三井住友カード プラチナ【Visa or Mastercard】
ラグジュアリーカード【Mastercard】
と、それぞれ国際ブランドが異なりますが、いずれも国内での利便性は申し分なし。

海外へ行く機会が多いなら三井住友カード プラチナまたはラグジュアリーカードからの選択が適していると言えるでしょう。

コストパフォーマンス

プラチナカードには年会費2万円程度に設定されたカードがいくつも存在しますが、ここで紹介するカードも使い方によっては年会費2万円程度のプラチナよりも大きなコストパフォーマンスを発揮します。

まずはJCB THE CLASS
【メンバーズセレクション】という、年に一度、カタログからお好きなアイテムをもらえる特典を備えています。
有名ブランドの食器や家電製品などのほか、2万円分の国内トラベルクーポン、東京ディズニーリゾートのパークチケット2枚+ディズニーグッズ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのスタジオ・パス2枚+JCBプレモカード5000円分があり、選択したアイテムによっては年会費の4~5割程度を回収することが可能です。
(※2019年までは、もう5,000円お得でしたが、2020年よりお得度が低下しました。) さらに、全国のワシントンホテルチェーンを企業契約料金で宿泊出来たり、コース料理1名分が無料になる【グルメ・ベネフィット】など、5万円以上のベネフィットを比較的容易に受けられるため、コストパフォーマンスはプラチナカードの中でもトップレベルと言っていいでしょう。


JCB THE CLASSの券面画像

続いて三井住友カード プラチナ
このカードにも【メンバーズセレクション】が付帯していますが、JCB THE CLASSほどお得度は高くありません。多くの商品が5,000円~1万円程度の実売価格となります。
三井住友カード プラチナの大きなメリットは、半年ごとにご利用金額の0.5%相当をギフト券としてもらえること。(最大3万円)
たとえば年間400万円のカード利用が見込まれる場合、年間で2万円相当のVisaギフトカードを受け取ることができます。
これにグルメや旅行関連の優待を組み合わせれば、年会費以上の価値を受け取れる1枚。
ただし、JCB THE CLASSの方がメンバーズセレクションの内容が良いことや、年間のカード利用金額が300万円以上となると、JCB THE CLASSやラグジュアリーカードも1%ポイント還元率を誇るなど、ポイント還元率的な優位さもないため、インパクトに乏しいプラチナです。
対象のコンビニや飲食店等でポイント還元率最大7%が、他の2枚に無い特典ではありますが、そこを重視するなら三井住友カード(NL)など別なカードを1枚持っても良いのかな、とも感じます。


三井住友カード プラチナの券面画像

最後にラグジュアリーカードですが、ポイント還元率が1.0%と、このクラス最強。JCB THE CLASSは、年間300万円以上の利用で次年度のポイント還元率が1%に跳ね上がりますが、ラグジュアリーカードにはそういった“条件”はありません。
Suicaやau Payなどへのチャージもポイント付与の対象となる点も、ラグジュアリーカードのメリットと言えるでしょう。

年間400万円のカード利用があるとすると、4万円相当のポイントが貯まります。他社の場合、ポイントの移行先によって移行レートが異なり、結果としてポイント還元率が変化しますが、ラグジュアリーカードはどのポイントプログラムに移行しても1.0%。キャッシュバックに利用しても1.0%のポイント還元率となります。
他の2枚と異なり、メンバーズセレクションに相当する特典が付帯していないため、ホテルやグルメ系の優待特典を駆使していける方でなければ、元を取ることはできない点には要注意。
ただ、ホテルに関しては、世界3000以上のラグジュアリーなホテルで朝食無料や部屋のアップグレードなどの優待を受けられ、JCB THE CLASや三井住友カード プラチナに比べて群を抜いています。
このカードは、毎月1回、全国の映画館(TOHOシネマズ、イオンシネマ、ユナイテッドシネマ)で映画を1回無料鑑賞できるなど実用的な優待も用意されていますが、グルメやホテル系優待が他の2枚と比べて圧倒的に充実しており、加えて優待特典の内容が富裕層寄りとなっているので、旅行や食事を含め日常に贅を楽しむ機会がない方には不向きとなっています。
言い換えれば、経済的な余裕があり、クレジットカードの年間支出が大きい方には、もっともコストパフォーマンスが高く感じる1枚となります。

また、Mastercardブランド最上位となる“ワールドエリートマスターカード”なので、三井住友カード プラチナのMastercardより2ランク上のステータスを備えている点を踏まえると、年会費55,000円であってもかなりプレミアムな1枚です。


ラグジュアリーカード(チタンカード)の券面画像

もう一点、コストパフォーマンスについて触れるとすれば、JCB THE CLASSと三井住友カード プラチナは奥さんの分を家族カードとして作っても追加の年会費は発生しませんが、ラグジュアリーカードは家族会員1枚につき16,500円の年会費が発生します。
家族会員のカードを発行するなら、この辺も選択のポイントに挙がるかもしれません。

JCB THE CLASSの入会時の送付物写真

カードデザイン

カードデザインについて良し悪しを語るには、感覚に個人差があるので難しいトコロではありますが、個人的な主観を交えて記述します。

JCB THE CLASSと三井住友カード プラチナは、ともに【黒】を基調としたデザイン。
人によって好みがあるのかもしれませんが、僕自身としてはエンボスレスの表面、中央部分に黄金色のペガサスが存在感を増しているJCB THE CLASSの方が好み。
三井住友カード プラチナは、2020年に幾何学的なデザインにリニューアルしましたが、僕は以前のパルテノン神殿を背景にあしらったデザインの方が好きです。昔から三井住友カードを利用している会員の方々の中にも、以前のデザインを好む人が少なくないのではないでしょうか?そのくらい、三井住友カード=パルテノン神殿のイメージが根付いていると感じます。


ラグジュアリーカードのTitanium Cardは、チタニウムを意識したシルバーを基調としたデザイン。
しかも、飾りっ気のないシンプルなデザインで前述の2枚とは一線を画します。
ここまでシンプルなデザインを採用したプラチナカードは他になく、逆に斬新さを感じさせるほど。
クレジットカードというより、どこか高級な会員制クラブの会員証や、高級ホテルのカードキーのような見た目です。(笑)

このラグジュアリーカードのシンプルさは、好き嫌いがハッキリするデザインのように感じます。
僕自身はチタンカードの現物も手に取って見ていますが、シンプルながらも品のある非常に高級感漂うデザインです。

また、ラグジュアリーカードは金属製カードを採用しており、手にした人は必ず「えっ!?」と驚きます。
重たいですから。(笑)

僕の知人で飲食店で働いている方で、何人か金属製カードでの支払いを受けた方がいますが、皆一様に驚きとともに「あっ、この人お金持ちなんだ!?」と感じています。

僕はTITANIUM CARDを2017年5月に取得しましたが、周りの友人も手に取ると確実に「おぉーっ!」と声を発します。(笑)
正直、ラグジュアリーカードを一度手に取ると、他社のプラスチック製のプレミアムカードは゛オモチャ”のように感じます。

三井住友カード プラチナの写真その2

プレミアム性

何を持って【プレミアム性】というか微妙ですが、まずJCB THE CLASSは完全招待制であり、ハードルも高め。
年間100万円の利用に満たなくてもインビテーションを送付するカード会社もありますが、JCB THE CLASSは届きません。
容易に手にすることが出来ないゆえに、プレミアム性は高いと捉えることができます。


次に、Mastercardブランドを発行する三井住友カード プラチナとラグジュアリーカード。
一見、どちらも同じMasterCardですが、そのグレードに大きな違いがあります。

Mastercardには格付けのランクがあって、三井住友カード プラチナは【プラチナ】に相当しますが、ラグジュアリーカードはその2ランク上、Mastercardブランドでは最上位グレードとなる【ワールドエリート】です。
Mastercardが提供するワールドエリート会員限定のトラベル、ダイニング、ゴルフに関する世界的な優待特典を用意しており、プレミアム性は三井住友カード プラチナの上となります。
国内でワールドエリートを採用したクレジットカードは、ラグジュアリーカードが初という点も見逃せません。
優待特典をみても「普段使い」というより、富裕層をターゲットとした贅を楽しむ優待が多くみられます。
さらに、ラグジュアリーカードには【GOLD CARD】(年会費は22万円)が存在し、将来的なステップアップへの道もあります。

プレミアム性とかステータス性という点では、ラグジュアリーカードを上と捉えるのが正しいかもしれませんね。

ラグジュアリーカードの写真その1

コンシェルジュ

まず、三井住友カード プラチナは、JCBザ・クラスやラグジュアリーカードと比べると劣ります。完璧に。
一番気になるのは【繋がりづらい】ことですね。。
僕も忙しい中で電話をしているのに、5分待たされてもコンシェルジュデスクに繋がらないことがしばしばあるのはよろしくない。(-_-;)
なので、コンシェルジュを期待して三井住友カード プラチナに申込むならちょっと要注意かな?と感じます。

また、使い勝手の良いのはラグジュアリーカード。

なぜなら、電話はもちろんメールやLINEで最初の依頼をすることができ、連絡手段が複数あるということで利便性に優れます。
対応してくれる範囲と言いますか、比較的広い相談内容に対して回答をくれるのもラグジュアリーカードの魅力です。

JCB THE CLASSとラグジュアリーカードは、コンシェルジュに電話をした際の音声応答が無く、すぐに担当者に繋がるので、スムーズに用件を切り出せます。
他社だと、一定のプッシュ操作をした後にコンシェルジュに繋がるので、ここはJCBとラグジュアリーカードの大きな魅力。

ただ、飲食店やホテルの検索、予約などであれば問題ないですが、JCBのコンシェルジュは対応してくれない案件もあるので、そこが注意ですね。

以上のことから、コンシェルジュ重視ならラグジュアリーカードが1番、JCB THE CLASSが2番といったところ。
三井住友カードはコンシェルジュ重視なら申し込まない方が良いかと思います。

コンシェルジュサービスのイメージ写真by luxurycard

ポイントの貯まりやすさ

ポイントですが、1000円につき1ポイント貯まるJCBとラグジュアリーカードよりも、200円につき1ポイント貯まる三井住友カードの方が無駄なく貯まります。
また、JCBカードは、前年の年間利用額に応じてボーナスポイントが用意されています。

たとえば、毎年300万円の利用がある方の場合、年間に貯まるポイントは以下の通り。

JCB THE CLASS・・・6,000pt=30,000円相当
三井住友カード プラチナ・・・15,000pt=15,000円相当
ラグジュアリーカード(TITANIUM)・・・6,000pt=30,000円相当
となります。
※JCBはボーナスポイントを加味したポイント数。

ラグジュアリーカードとJCB THE CLASSが勝っていますが、三井住友カード プラチナには半年に50万円以上の利用で0.5%相当のギフトカードがもらえるので、それを加味すると、結果としてこれら3枚はほぼ変わらない結果となります。
なお、いずれのカードも会員専用のショッピングモールが用意され、モール経由でオンラインショッピングをする機会が多い方だと、上記を大きく上回るポイントが貯まります。

マイルに交換する場合、たとえばANAのマイレージプログラムに移行するとすると、ラグジュアリーカードが優位となります。
前述の年間300万円利用の例で考えるとJCB THE CLASSは15,300マイル、ラグジュアリーカード(TITANIUM)は18,000マイルとなり、2,700マイル多く貯まる計算となります。

ちなみに、ラグジュアリーカードは多くの電子マネーへのチャージもポイント付与の対象となっており、たとえば、ANA PayへチャージしてANA Payで支払いをすることで2重にポイント(マイル)を受取ることが可能。
この場合のマイル還元率は1.1%(チタンカード:0.6%、ANA Pay:0.5%)となり、使い方によっては他の2枚を大きく凌ぐマイルを獲得できます。

全日空の機体写真

旅行関連の優待

ラグジュアリーなホテルに宿泊するのが楽しみだ、という方には、断然、ラグジュアリーカードをおすすめします。

国内外3000ヵ所以上のホテルやリゾートで、優待料金のほかに部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、2名分の朝食無料などのほか、施設内の飲食店で利用可能な100米ドル相当のホテルクレジットが付帯。
この手のホテル優待は、他社のカードの中にも用意されているものがありますが、対象となるホテルの数でみたら、圧倒的にラグジュアリーカードが多いです。
いくつかのホテルでは、期間限定のお得なプランを用意することもあるので、全ての対象ホテルで絶対に安い!とは言えませんが、多くのホテルにおいて、一休.comなどの大手宿泊予約サイトやホテル公式サイトを通じて予約をするよりも断然お得。

ハイアットやマリオット・ボンヴォイ、マンダリンオリエンタルなどのホテルをお得に宿泊できるこの優待特典は、年に2回利用するだけで年会費55,000円以上のベネフィットをもたらします。
そのほか、東急ホテルズのコンフォートメンバーズの「プラチナ」ステータスを獲得出来たり、プリファードホテルズ&リゾーツのアイプリファーの「TITANIUM」会員に登録出来たり、SLHの「インスパイアッド」ステータスを獲得出来たりと、ホテルの上級会員資格を無条件で獲得できるのは他社にない大きな強み。

プリファードホテルズ&リゾーツやSLHの上級会員資格を無条件で獲得できるので、対象ホテルでは客室アップグレードやレイトチェックアウトなどの特典を受けられます。

なので、ラグジュアリーホテルに宿泊する機会が年に複数回あるなら、ラグジュアリーカードが絶対にお勧めです。

ただし、JCB一般カードでも利用可能ですが、JCBには「JCBトラベル」という会員向け旅行予約サイトが存在し、他の大手宿泊予約サイトより安く宿泊料金を提示する傾向があります。
JCB THE CLASSだとJCBトラベル利用ではポイントが5倍となるので、さらにお得。
タイミングによりますが、ホテル公式や一休.comなどでは一泊最低でも8万円以上はするホテルが5万円台で予約出来たり、一泊5万円以上するホテルが3万円程度で予約出来たり、なんてこともあるので、結果としてラグジュアリーカードの優待よりかなり安く泊まれるラッキーなこともあります。

また、JCB THE CLASSは全国のワシントンホテルチェーン(グレイスリーホテルを含む)を企業契約料金で宿泊することができ、出張が多い方にも大きな味方。
さらに、福利厚生サービス「クラブオフ」を利用できるので、期間限定ながらも一泊4000円以内で泊まれるホテル、なんてのもありますので、ビジネスホテルから高級ホテルまで、幅広く使えるのがJCB THE CLASSの魅力とも言えます。

マリオットホテル東京の客室のようす

総合的に判断するとJCBかラグジュアリー

総合的に判断すると、年会費55,000円のカテゴリでは、ラグジュアリーカードまたはJCBザ・クラスの選択がおすすめです。
JCBザ・クラスに関しては、実質的な年会費が3万円程度なので割高感がないのも大きなアピールポイント。
国内での利用専門でかつディズニーリゾートやUSJに興味があるならJCBザ・クラス、海外に行くこともあり前述のテーマパークに毎年行くことも無いような方、ラグジュアリーホテルに宿泊する機会がある方はラグジュアリーカードを選択といったところでしょうか?

また、プラチナカードの大きな特徴である「コンシェルジュサービス」を利用する機会が多いなら、ラグジュアリーカード【TITANIUM CARD】を強くお勧めします。

プレミアムカードを活用した優待事例の写真
三井住友カード プラチナ
三井住友カード プラチナ 年会費 本会員 55,000円(税込)(VISAかMasterCardいずれか1枚)
税抜60,500円(税込)(VISAとMasterCard 2枚の場合)
家族会員 無料
取得方法 新規申込み・インビテーション
新規申し込みの場合、原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方
カードブランド VISA MasterCard
JCBザ・クラス
ザ・クラス券面画像 年会費 本会員 55,000円(税込)
家族会員 無料
取得方法 インビテーション
カードブランド JCB
JCBザ・クラス 特典とメリット
ラグジュアリーカード(TITANIUM CARD)
チタンカードの券面画像 年会費 本会員 55,000円(税込)
家族会員 16,500円(税込)/人
取得方法 新規申込み
※20歳未満の方、および学生の方はお申込みいただけません
カードブランド MasterCard


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クレジットカード利用歴約30年。プラチナカードはポイントで年会費相当のメリットを受けるのではなく、優待特典・サービスを活用して得られる「エクスペリエンス」が最も重要。
ポイント還元率重視なら年会費無料カードを選べばいい。
自分の価値観に合ったプラチナカードを選べば、生活はより豊かになるとの確信のもと、当サイトを運営しています。

執筆 長谷川 亮

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